この記事は昔書いた記事です。こちらにも転記しておきますー。
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釣行レポートでなくまさかの「魚拓」・・・。
とはいえ、以前からやってみたかった魚拓作り。むしろうれしい。
仲間との那須高原旅行にあわせて、初の魚拓を川魚でチャレンジしてきた。
那須高原で川魚を釣る
そもそも、魚拓というのは、釣った魚を生々しく等身大で記録して、人に自慢するためのものだ。(と、オレは思っている)
ならば、より多くの人の目に触れた方が理にかなっているのではないだろうか?
調べてみると、魚拓は紙だけではなく、布に転写して作ることも多いらしい。
そんなわけで今回は、ただの魚拓ではなく着られる魚拓、「魚拓Tシャツ」にチャレンジすることに決めた。
もちろん、まずは魚拓として自慢できる魚を捕らなければ!
高速道路千円を利用して那須高原へ。総額で千円じゃ無いんですね
「今回は魚拓なので釣りシーンはいらないよ」とか「いっそのことスーパーで買ってきてもいいんじゃない」などと、まわりからは言われたがちゃんと自分で釣った魚を使いたい。
なぜなら魚拓は自慢なのだ。買ってきては自慢にならない。魚拓の本質を欠くのだ。

スーパーでいいじゃないすか
さっそく川辺へ向かうことにした。

魚がいそうな落ち込みがたくさんあるぞ

はい釣れたー!(釣りに関するレポートはこれで終わりです)
あっさり釣れたみたいな記事になっているのだが、実際はそれだけで記事になってしまうくらい粘った。
さて、魚拓作りに取りかかります。
必要な材料はほぼ家庭内に!
初の魚拓作り。
実は魚拓をとるのは初めてだ。ネットで調べてみたところ、次のような道具や材料があればいいらしい。
絵の具やTシャツ以外は家庭でも簡単に揃いそうだ。
・ふきん
・塩
・魚拓される紙
・筆(大)
・筆(小)
・キッチンペーパー
・ねんど
・墨(絵の具)
・新聞紙
・アクリル絵の具
・絵皿(2皿)
・バケツ
今回チャレンジするのは、普通の魚拓ではなく「魚拓Tシャツ」だ。
魚拓の黒い部分を墨汁にしたら、洗濯で落ちるよな。などと考えながら、池袋の世界堂に行ってみたところ、「Tシャツ用絵の具」なんていうものがあった!まさしく求めていた絵の具だ。
これを提案してくれた店員さん、魚拓Tシャツを理解してくれてありがとう。

いろんな色があって迷ったが、絵の具はブラックを購入

Tシャツはドンキで390円。絵の具とTシャツ以外の道具は家にありました
魚の下準備
さて、事前にネットなどで身につけた知識をいきなり応用して、Tシャツでの魚拓作りだ。
まずは下準備。
魚拓にする魚は、ニジマス(川魚だと小さくて手軽だからチョイスしたわけではない)なのでヌメリをとっておく必要がある。
たっぷりと塩をまぶし、魚から十分にヌメリをとる。ここは大切なところなので、はやる気持ちを抑えてこの作業は十分に行っておきたい。

しっかりとヌメリを取るため、5分ほど時間をかけた
ヌメリを落としたら、しっかりと水気をふき取り、キッチンペーパーに乗せて少し乾かす。
行程としては、このあと魚に色を塗り、上からTシャツを押し当て、魚からTシャツに色を写すというのが作業の流れだ。

ここまでの工程ならば、まだ食すことができる
キレイにつくるコツ
ここで、魚拓の出来上がりをキレイにするための、ちょっとしたコツを披露。
ちなみにこれもネットで情報は仕入れた。
1.キッチンペーパーを小さく切って口の中に入れ、口を開けることで躍動感をつける。
2..同じく、キッチンペーパーをエラの下にも入れて、胴体と頭にメリハリをつける。
3.色を付ける紙や布は、色を乗せた後、魚の上からかぶせる。その際にずれないように、尾びれや背びれなどの下に、ねんどをはさみ、固定する。

できあがりをイメージをしながら最後の調整を行います
Tシャツにしたとき、左が頭になるように、この状態では魚の頭の向きが右になっていることを確認する。

魚を描くときに、頭が左になりやすい理由は諸説あるそうです
絵の具を魚にのせる
さて、ここからが魚拓作りの本番。魚に絵の具を塗って、Tシャツを上からかぶせる行程だ。
絵の具は、濃さの違う2種類を用意。1つ目は水を多く入れた薄いもので、2つ目は習字用くらいのものが良いようだ。
2色使い分けることで、お腹と背中の色の違いを出してきれいに仕上げることが出来る。
また、ヒレやエラ、口まわりを見やすくする効果もあるのだ。まず、お腹に薄いものを塗り、それ以外の部分を、普通のもので塗る。
目は後で書き入れるため、ここでは塗らずに空けておく。
絵の具がどんどん乾いてくるので一気に作業することが大切だ。(この後、乾くスピードに焦ることになります)

実は新聞を忘れてしまい、ホテルサンバレー那須さんのお世話になりました
かぶせたあとは適度にTシャツを魚に押さえつけていく。
とくに、頭やヒレ部分はしっかりと押さえる。下調べ情報だと、この辺りの作業は特に気を使うらしいのだが、このときは「絵の具を乾かさない」事が目的になってしまっていた。

塗りの前に、位置や向きをしっかりイメージしておけばよかったと反省
いよいよクライマックス!
クライマックス、Tシャツを魚からはがす作業だ。
周りの仲間たちもさすがに注目する中、失敗した場合のことを考えていなかった事に今さらながら気づいて青くなる。
Tシャツや魚拓用の魚を1セットしか用意していなかったのだ。
やり直しは効かないのだ。ちなみにこの頃、当日釣った他の魚はすでに仲間たちの手によって調理されていた。

実は魚が生きててピチピチはねたら嫌だなあ。
思ったよりもずっと良い出来栄え!
なんということだ!
魚からはがしたTシャツにはしっかりと魚拓が取れていた。
ギャラリーからも歓声が上がる。
じっくり眺めたり、記念撮影したりと大満足。なんとも言えない達成感だ。

いまにも泳ぎ出しそうな躍動感!

みんなでじっくりながめたり

仲間は、さも自分が釣ったかのように記念撮影
最後の仕上げ
魚拓作りはこれで終わりではない。仕上げに目を書き加えるのだ。画竜点睛だ。
持参したイラストを参考にしたが普通に塗りつぶしてしまった。
本当はここも大切な作業なんだろうが、すでに魚拓がうまくいったことで満足していたので、よしとした。

イラスト探すのとても時間かかったのにあまり役に立たず
字を入れてみる
少し寂しいので、なにか書いてみたくなってしまった。
だがオレの字は汚い。流行りの創作書道どころのレベルではない。なので仲間に頼んでみた。

「魚」そのまんま!
魚拓より大きく書かれて、なんとなく納得がいかなかった。
魚拓Tシャツを着てみよう
これはもうただのドンキTシャツでない。
魚拓Tシャツである!さっそく助手をしてくれた仲間に着せてみた。

少々魚拓の位置が下だっただろうか。 魚拓より大きく書かれて、なんとなく納得がいかなかった。

「念願の魚拓Tシャツ♪」とはしゃいでいるので、よしとしよう
意外にも大成功
かなりの不安を抱えての魚拓Tシャツ作りだったが、終わってみると大成功だったと言って良いのではないか。
やってみると材料も手軽で結構簡単だったような気もする。しかも、魚拓ははじめてのチャレンジだったのに関わらずだ。
オレ、すごい。
次の取材の時には、今回つくった魚拓Tシャツを着用してチャレンジしたいと思う。

他の魚たちはおいしくいただきました。
魚拓の作り方まとめ
■用意する物
ふきん、塩、布や紙(またはTシャツ)、筆(大・小)、キッチンペーパー、ねんど、墨(絵の具)、新聞紙など、アクリル絵の具、絵皿(2皿)、バケツ、墨(絵の具)は、水の多い薄い物と、濃い物と2種類用意しておく。
■手順
1.魚を捕らえる
2.ヌメリを十分に取る
3.キッチンペーパーに乗せて乾かす
4.魚の口やエラにキッチンペーパーを詰め、形を整える
5.尾びれや背びれの下に、ねんどを挟み、固定する
6.薄い絵の具をお腹に塗る
7.濃い絵の具をお腹以外に塗る。ヒレ、エラブタ、口まわりは特に濃くする。(目は塗らない)
8.手早く布や紙(またはTシャツ)を乗せ、上からしっかりと押さえつける
9.ゆっくりと布や紙(またはTシャツ)をはがす。
10.筆で、目の部分を塗る
11.完成
まわりに魚の名前や釣った人の名前、日付などを入れると本格的です。
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